普及啓蒙活動

普及啓蒙活動

「みどりのカーテン ガイドブック」の編纂協力

八尾市が発行している温暖化対策啓蒙用冊子 「みどりのカーテン ガイドブック」の編纂をお手伝いさせていただきました。
昨今ますます激しくなっている夏の猛暑、特に都市部における「ヒートアイランド現象」対策として、「みどりのカーテン」の効果や作り方、楽しみ方をご紹介するガイドブックです。

「みどりのカーテン」とはゴーヤやアサガオなどの「ツル性植物」をネットなどに登はんさせて、窓や壁面の外に日差しをさえぎる天然の幕(カーテン)をつくることです。 エアコンや人工的な構造物に頼るのではなく、植物が本来持っているチカラ、機能を利用して快適な暮らしを安価に実現する方法を、少年と博士がわかりやすく紹介しています。
大変に好評をいただいたようで、印刷された冊子はすぐになくなってしまったようです。現在は八尾市のホームページでPDFファイルとしてダウンロードできるようになっています。ぜひご覧下さいませ。


 

共生の森 自然創生リーダー養成講座 (主催:大阪府)

テーマ:植栽の技術を学ぶ。
大阪湾ベイエリアに広がる甲子園球場25倍の廃棄物処分場跡地。その100ヘクタールの空間で、市民・NPO・企業・行政などが協働しながら「共生の森」づくりを展開中。
その森づくりの担い手を育てるため、「自然創生リーダー養成講座」が開かれています。 大学教授を中心にレベルの高い講義内容です。具体的な植栽技術等の指導のため、理論と現地での実技指導を行いました。

 


大阪府立農業大学校「造園学」講義

大阪府内の樹木医で運営されるNPO法人が、大阪府立農業大学校より「造園学」講義の委託を受けたものです。そのうち、樹木の「移植技術」について担当しました。
座学だけでなく、校内の樹木を使って「根回し」作業を実際に体験していただきました。作業は重労働でしたが、生徒の皆さんの熱心な参加で無事終了。心地よい汗をかきました。

 


 

大規模宅地開発に伴う啓蒙活動イベント

一度壊れた自然を再生させるという事業趣旨を遊びや作業を通じて子供たちに啓蒙するイベントです。「どんぐり」をテーマにして、「どんぐり拾い」や「どんぐりの植え付け」などの諸行事が賑やかに催されました。
どんぐり拾いの前に、自家製の「紙芝居」を披露。
どんぐりが大きな木に成長していく過程を通して、生き物の生存競争や共存関係、自然の循環など自然のしくみや大切さを伝えました。とても悦んでいただけました。

 

ドングリ紙芝居
「どんぐりのぼうけん・・・どんぐりには危険がいっぱい」

(1)「どんぐりの冒険」
・・・どんぐりには危険がいっぱい!
(2)秋、たくさん実ったどんぐりの兄弟たち。
・・・みんな無事にどんぐりの木に成長できるでしょうか?
(3)どんぐりの天敵、シギゾウムシが登場!
・・・小さな穴をあけて、中に産卵するよ。
(4)やがて幼虫が穴をあけて出てくるよ!
・・・こうなったらどんぐりは死んでしまいます。
(5)童謡のようにお池にはまってコロコロポチャーン!
・・・ドジョウも大喜び??
(6)でも、水の中ではどんぐりは生きてはいけないのです・・・
(7)他のどんぐりたちはどうやら無事のよう。
・・・でも、大変なのはこれからなのです。
(8)雨が降らずに乾いてしまうとダメなんです。
・・・こうしてたくさんのどんぐりたちが死んでしまうのです。
(9)ここで森の動物たちが登場!
サルやクマ、キジ、タヌキ、イノシシ・・・
彼らはどんぐりに何をするでしょう??
(10)彼らはどんぐりが大好物!
・・・お腹がいっぱいになるまで食べてしまいます。
(11)今度は違う動物たちが登場!
リス、アカネズミ、カケス・・・
彼らはどんぐりに何をするでしょう??
(12)彼らもどんぐりが大好物!
・・・食べてしまいます。
でも、ただ食べるだけじゃないんです!!
(13)彼らは冬場の食糧として、土の中に埋めたり、巣穴の中に貯めこんだりするんです!
・・・これを「貯食行動」といいます。
(14)ほとんどのどんぐりは冬の間に食べられてしまいます。
でも、なかには食べ残しや食べ忘れで生き残るどんぐりがでてきます!
(15)生き残ったものだけが、春になって芽を吹きます!
・・・どんぐりはいきなり「本葉」が出るよ!
(16)でも、せっかく芽吹いても・・・
そこがあまりに暗すぎたり環境が悪いと、結局成長できずに衰弱していきます。
(17)こうしてほんの少しのどんぐりだけが、りっぱな木に成長できるのです!
(18)やがてこの木は森でいちばん大きな木になり、
たくさんの動物や植物たちの命を支えているのです。

 


樹木医工房、大阪

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